仕事が憂鬱な人
最近、仕事が憂鬱すぎて萎えている。もしかしたら、うつ病かもしれないと不安に思っている。自分の状態を確認しつつ、うつ病だったらどうすればいいのか知りたい。あと、今後の仕事の取り組み方について考えたい。
- うつ病の疑いがあるかを簡易的に確認できる
- うつ病の疑いがあったら、どうするべきかわかる
- 今後の仕事の取り組み方について考えられる
本記事を書いている私は、現在サラリーマンをしており、今までに2回転職しています。初めの1回はうつ病が原因です。2回目の時も、「このままだと、うつ病再発するなぁ」という感じがしたのが、転職の理由の1つでもあります。
現在は、絶好調で働けており、本ブログを運営するなど心にゆとりも出てきました。ということで、うつ病と2度の転職の経験をもとに、少しでもみなさんの気持ちがラクになるようお話ししていきます。
では、見ていきましょう。
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本記事の内容
うつ病の疑いがあるかメンタルチェック
一般的なメンタルチェック
まずは一般的なメンタルチェックを確認してみましょう。下記は製薬会社が挙げている項目です。
塩野義製薬と日本イーライリリーがうつ病について啓発を行うウェブサイト(https://utsu.ne.jp/self_check/)
- 体がだるく疲れやすいですか
- 騒音が気になりますか
- 最近気が沈んだり気が重くなることはありますか
- 音楽を聴いて楽しいですか
- 朝のうち特に無気力ですか
- 議論に熱中できますか
- くびすじや肩がこって仕方がないですか
- 頭痛持ちですか
- 眠れないで朝早く目覚めることがありますか
- 事故や怪我をしやすいですか
- 食事がすすまず味がないですか
- テレビを見ていて楽しいですか
- 息がつまって胸苦しくなることがありますか
- のどの奥に物がつかえている感じがしますか
- 自分の人生がつまらなく感じますか
- 仕事の能率が上がらず何をするにもおっくうですか
- 以前にも現在と似た症状がありましたか
- 本来は仕事熱心できちょうめんですか
どうですかね、いくつか当てはまりましたでしょうか。
よくあるチェックサイトでは、当てはまった個数で評価をするようですが、ぶっちゃけネット上で厳密に評価はできないです。
うつ病の懸念があり本記事を読んでいるという事実があるなら、即病院へ行くべきです。心療内科や精神科では、「問診」があります。このようなチェックシートでは判断できない「医師の見解」が加わるわけです。
その際に、うつ病と言われるかもしれませんし、双極性障害と言われるかも、はたまた発達障害の疑いも出るかもしれないです。どんなサイトを読んだとしても、医師の診断にはかないません。憂鬱な気分で、上記のチェックリストに1つでも当てはまっているなら病院へ行きましょう。
実際にうつ病と診断された時に悩まされた症状
ちなみに、私がうつ病にかかった時は、下記の症状に悩まされました。
- 特に朝が憂鬱で「会社を休みたい」「仕事したくない」気持ちでいっぱい
- ケアレスミスが多発する
- 物忘れがひどく、思考も鈍る
- 判断力・決断力がなくなり、とにかく優柔不断になる
- ちょっとしたミスで自分はダメ人間だと落ち込む
これだけでも、一般的なチェックリストの項目とだいぶ違いますよね。ですが、典型的なうつ病と診断されました。結局、病院で医師しか判断できないので、「あー最近、憂鬱」と感じたら、風邪で行くくらい気軽に病院に行きましょう。
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うつ病の疑いがあったら、どうするべきか
必ず病院での診断が必要
前章でもお伝えしてきましたが、病院に行くのが1番です。具体的な理由は下記の通りです。
- そもそも全ての疾患は、問診などをして専門的な判断・治療が必要
- うつ病と診断され、休みを取得する際には診断書が必要
うつ病は精神疾患だし、自己判断でOK…ではないです。病院で検査・問診をして、医師が専門知識に基づいて判断するものです。他の病気と変わりません。ということで、セルフチェックはやめましょう。
うつ病と診断された場合、休養をすすめられるケースもあります。その際には会社等に提出するために「診断書」を作成してもらう必要が出てきます。いずれにしても病院に行かないと始まりませんね。
うつ病は仕事しながらの克服は可能か
うつ病になると、治療と仕事の両立ができるか気になると思います。
例えば下記の場合、通勤しながらだとストレス要因が変化しないので、治療しずらいです。
- 会社に行くこと自体に強いストレスを感じている
- 職場環境が改善する余地がない
あとは、現時点で自殺念慮等がある場合は、長期療養をすすめられるケースが多数です。しかし、ほとんどの場合は、通勤しながら治療か自宅療養するかを医師と一緒に決められると思います。
なので、病院でうつ病診断されたからといって、必ずしも長期休暇を取らざるを得ないというわけではありません。
とはいえ、経験者の個人的な意見としては、回復遅くなるし周りも心配するし、ゆっくり休養したほうがいいと感じます。
このまま仕事を続けるのは難しいと診断された場合は
もちろん休みましょう。休職の手続きは下記の流れです。
- 診断書をもらう(←5,000円くらい)
- 休職願&診断書を会社に提出
- 傷病手当金支給申請書を入手(わからなければ会社の人事に聞けばOK)
- 傷病手当金申請書の証明欄に、担当医から記載をもらう
- 会社に提出(雇用主記載欄を記入後、提出してくれるはずです)
診断書は会社によって必要かどうかわかりませんが、上司とうまく意思疎通ができてない場合は、持っていくと話が速いのでおすすめです。無駄な説得などの時間がショートカットできます。
職場に復帰する場合は、再発に気を付ける
うつ病ってわりと再発しやすいです(あくまで体感です)。
というのも、悩みやすい思考やストレスを感じやすい感受性の高さって、個性ですよね。病気が治ったところで個性は変わりません。
なので、治ったとしても人一倍メンタルケアを気をつけましょう。ストレスとどうやって向き合っていくか、新たな思考方法を習得する必要があります。この後の章の仕事の取り組み方で具体的に提案しているので、ご参考にしてみてください。
今後の仕事の取り組み方
仕事を続けるにしろ、休んで復帰するにしろ、転職するにしろ、ストレスを溜めやすい方は、適切に対策していきましょう。この章では、悩みの原因に応じて参考記事をまとめています。リンクをクリックしてお読みください。
人間関係を円滑にする
職場のストレスの大半は人間関係に起因してます。
きつい仕事でも人間関係が超良好なら、何とか気持ちを保てたりしますよね。逆に人付き合いに強いストレスを感じていると、会社にいるだけでストレスになります。
ということで、下記の記事は「人間関係を円滑にするテクニック」をまとめています。テクニックを知っていると、最小限の労力で友好関係が築けるので消耗しにくくなります。是非参考にしてください。
仕事で人間関係に悩む人へ【科学的にうまくいく方法】不要な仕事は上手に断る
うつ病になりやすい人って、責任感が強すぎる傾向にあります。
誰かのせいにすればいい所まで、自分のせいだと考えてしまいますよね。「自責」の考えが強いといえます。そのため、頼まれた仕事の多くを仕事を抱えがちになってしまいます。
大量の仕事をうまく乗りこなすコツを習得する
大量の仕事を抱えると、マルチタスクになりがちですが、マルチタスクは精神に悪影響を与えるうえに非生産的です。
仕事が立て込んでいるときほど、シングルタスク化して1つずつスピーディーに処理しましょう。その具体的な方法について、下記の記事で解説しています。
仕事がなんか忙しい【5つの原因から解決策を考える】仕事がつまらない、やりがいがないと感じているなら
仕事がつまらない、やりがいがないと感じていて、仕事内容に対して萎えてる場合もありますよね。
そんな時にどうすればいいかについて、下記の記事で紹介してます。こちらを読んで毎日をちょっと楽しくしましょう。
仕事がつまらない・楽しくない症候群になった【やるべきこと】職場で暇すぎて憂鬱なら
職場で暇すぎてもしんどくなります。
仕事が忙しい人には、にわかに信じがたいかもしれませんが、暇すぎると「同僚に対する焦り」「自分の存在意義」「人生無駄にしてる感」など色々なことを考えてしまいます。
「過ぎたるは及ばざるがごとし」で、忙しすぎても暇すぎても精神衛生上良くないってことですね。ということで、その場合は下記の記事を参考にしてください。
会社で仕事がなくて暇な時の有益な過ごし方【最強コスパ】ストレスとうまく向き合う
ここまで、色々ストレス要因を挙げて記事を紹介してきましたが、とはいえストレスは溜まるもの。
ということで、ストレスとの上手な付き合い方を下記の記事で解説しています。
仕事のストレスが消える【予防・対処・解消の3ステップ】適度にサボる
聞こえは良くないかもですが、適度にサボりましょう。
うつ病にかかるような性格の人は、サボるのが下手です。「サボり=悪」と極端に考えてしまい罪悪感に襲われるためです。
なので、ポイントは「適度に」です。適度なサボりは、仕事の生産性を上げ気持ちにゆとりをもたらします。下記の記事で具体的な方法について説明しています。
優秀な人がやってる仕事をサボる方法【下手な人の特徴つき】今の仕事を辞めたいなら、サクッと辞めよう
うつ病になって、今の会社にとどまるのではなく違うステージに行こうと思うなら、サクッと辞めてしまいましょう。
とはいえ、思い悩んでるから本記事をお読みになっているはずなので、下記2点についてご参考にしてください。
なかなか辞めさせてくれない場合は
「うつ病になったから辞めたい」と告げても、なかなか辞めさせてくれない場合もあるかもしれません。診断書を提出すれば、基本的にはそんなことはないと思いますが…(労災に相談されると面倒なので)
そんな時は「退職届」を作成して提出しましょう。よく退職願と混同されがちですが、退職願は会社が受理の承諾・却下を選べます。対して、退職届は提出されれば、会社は受理しなければいけません。
それでも直属の上司が渋っている場合は、会社の人事部に相談しましょう。まともな人事部であれば、コンプライアンスを守るため適切な対応をしてくれるはずです。
うつ病になってしまった人におすすめの仕事は?
うつ病になったから、会社を辞めて転職しようと思ったときは、「低ストレスな職場を探そう」と考えがちです。
しかし、一概に低ストレスな職場・職業をおすすめすることはできません。なぜなら、「向いてる仕事」は人によって異なるためです。
「人は自分のキャラクターに合わない場所にいると、それだけで滅入ってしまうのよ。優秀な銀行員もスーパーのパートさんの中に入ったら、やっていけないでしょうね。逆もまたしかり。最適な場所があるのよ。」
上記は、お世話になった心療内科の先生が仰っていたことです。妙に納得してしまい、今でも覚えてます。
ということで、焦らず自分に合った仕事を模索してみましょう。
【さいごに】自分を守ろう
ここまで、仕事でうつ病になったらやることを解説してきました。
うつ病になってひたすら耐えるのは良くないです。なにか対策しましょう。いつか黄色い線の内側で踏ん張れない日が来るかもしれません。そうなる前に、対策していきましょう。
会社のために生きるのではなく、自分のため、あるいは大切な人のために生きましょう。自分を守りましょう。
というわけで、以上です。
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