仕事の目標設定を思いつかない人用【職業別の例文集つき】

仕事での目標の立て方

仕事の目標設定に悩む人

会社で仕事の目標を設定することになっているが、どうすればいいのか悩んでいる。仕事の目標シートの書き方を知りたい。あと、いい感じの例文を見て参考にしたい。
本記事を読むメリット
  • 評価されやすく自分のためにもなる目標がわかる
  • 仕事の目標シートの書き方がわかる
  • 職業タイプ別で目標設定の例文が読める

ちなみに私も、目標設定に悩まされていました。「製薬業界→塾業界→IT業界」と3つの業界を転職してきましたが、いずれも目標設定は付きまといます。

そこで、モチベーションを上げるためにも、「目標設定のやり方を一応学んでおくか」くらいの感覚で色々と調べました。結果的に、だいぶ建設的な目標を立てられるようになり、やるべきことも明確になりました。

そこで本記事では、学んだ内容をぎゅっとまとめてお伝えします。また、サービス、営業、SE、事務という、さまざまな側面を持つ職業を経験してきたので、それぞれの職種ですぐ使えそうな例文集も載せておきます。

参考にしていただければ幸いです。

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本記事の内容

評価されやすく自分のためにもなる目標とは

結論から言うと、「スキルアップ」に関する内容を必ず入れ込むことが重要です。

会社の目標設定は、基本的に「会社の利益のため」に立てるものというのが大前提ですよね。とはいえ、サラリーマンとしては多くの時間を会社に捧げているわけです。なので、達成できたときに自分にとっても旨味のある内容も入れ込んでおいた方がお得です。ただし、漠然と○○ができるようになるといった目標は、具体性に欠けるため評価されにくいです。

そこで、おすすめなのが「資格取得」です。

資格取得を目標設定に入れ込むメリット

資格取得を目標設定に入れ込むメリットは、主に3つです。

  1. 目標が達成できたか客観的にわかる
  2. キャリアアップや転職など有利になる
  3. 資格取得に向けて堂々と準備できる

目標が達成できたか客観的にわかる

目標達成の成否について、資格が取れたら必然的に到達率100%になるわけなのでわかりやすいですよね。抽象的な目標になりがちな自己研鑽項目ですが、これほど客観的な指標はないですよね。

キャリアアップや転職など有利になる

目標達成した際、その知識・スキルはあなた自身の資産になっているわけです。資格の内容によってはキャリアアップの際に有効だったりします。あるいは転職の際に資格欄をぎっしり埋めておくと、かなり興味を持たれます。

なんだかんだ「資格」というわかりやすいものが好きというのが人間の心理です。もちろん、会社としても「社員のスキル向上=生産性向上」ということで高く評価されます。

資格取得に向けて堂々と準備できる

プライベートではなく、資格取得を会社の目標シートに入れ込むことが重要です。というのも、「目標に設定する=上司に共有する」ということなので、冷やかされることなく準備を進められます。

空気を読んで残業するということもなくなります。なんたって上司お墨付きで設定した目標を達成するために早く帰って勉強するわけなので。ということで、前向きに資格取得に向けた環境づくりができるわけです。

場合によっては、受験料などを会社が負担してくれる場合もあるので、相談してみることをおすすめします。

持っておくと有利な資格【全職種共通】

いま最もおすすめの資格は「伝え方コミュニケーション検定」ですね。ほとんどの企業の求人に「コミュニケーション能力が必要」と書かれてますよね。それくらい社会全体でニーズの高い能力なわけです。しかしながら、今までは客観的に測ることができない能力でした。

重要視されてるのに、どこか抽象的だったコミュニケーションというものを「体系化」し資格に昇華したのが、この検定です。講座・試験すべてWebで受けられるのも、会社員におすすめのポイントです。講座料・試験料あわせて9,900円なので、ちょっと高いなと思うかもですが、全職種ハズレなくニーズの高い能力を身につけられます。下手な書籍を何冊も買うよりずっとコスパは高いです。

コミュニケーションの資格を取得

仕事の目標シートの書き方

仕事で目標を立てる方法

目標シートの書き方は「考え方」と「方法」の2つの要素を知る必要がありますが、実はどちらもきちんと確立されています。

考え方は「SMART」という法則に基づき、方法にいたっては「ベーシック法」と呼ばれる方法があるくらい体系化されています。

新人、新卒の方でもこれさえ知っておけば、けっこうスラスラ書けるようになります。個人目標だけでなく、チーム目標などでも使える汎用性の高さもメリットの1つです。

【前提】目標を立てる理由

いきなり目標を立てる前に、目標を立てる理由を明確にしておきましょう。目標を立てるのが会社の決まりだから、というのはもったいないですよね。

ということで、下記が立てる理由です。

  • 自分の評価項目が明確になり、頑張りどころがわかる
  • 何をすればいいかが明確になる
  • 目標を意識することで、モチベーションが上がる

会社側なら、売り上げを上げるためというような理由が提示されそうですが、目標設定は「自分のため」と考えるべきです。そうすれば、真剣に考えるし達成意欲も高い。結果的に会社の利益にもつながるのでWINWINですよね。

【重要】目標設定でもつべき視点

それでは、さっそく目標を設定しましょう…..と始める前に、目標設定において最も重要となる「視点」についてお話しします。

その視点を一言で表すと、「適切なインパクトをもたらす課題設定であるか」という事です。これを考えられるかが最も大切です。こちらを念頭に置いたうえで、次章の方法論を実行しましょう。

例えば、下記のような目標を思い浮かべたとします。

  • ○○の資格を取得する
  • 売り上げ〇円を達成する
  • 社員向けの研修を行う

一見、よく聞く目標内容ですが、「なんか超微妙」ですよね。

それは「この目標を達成したらどのようなインパクト(好影響)があるか」を推定していないから。だから上司も自分もなんかしっくりこないんです。なので、目標が思い浮かんで来たら、下記のように突き詰めてインパクトを考えてみましょう。

  • ○○の資格を取得する→ どのくらい仕事の幅が広がる?会社 or 自分への利益は?
  • 売り上げ〇円を達成する→ 事業部目標のうちの何%?どれくらい貢献してる?
  • 社員向けの研修を行う→ どのくらい社員はスキルアップする?それによる利益は?

これによって「本当にその目標を達成する必要があるか」ということが見えてくるはずです。達成しなくても誰も困らないし得もしない目標を立てるほど、無駄なことはないです。

これは、目標設定以外の日常の仕事にも通じる重要ポイントです。「やる意味なくね?」っていう仕事を張り切ってやってる人いませんか。会社の利益にも個人の成長にも繋がらないのに、降ってきた仕事を全力でやるだけの人。そうならないために、「適切な課題設定」ができているか常に考えて見ましょう。

ちょっと脱線してしまいましたが、勝負の決め手は「課題設定」です。無意味なタスクで忙殺されることなく、有意義な仕事をしましょう。

余談ですが、この考え方は『イシューから始めよ』という本から学びました。上司に紹介された本ですが、どんな業種でも即実践できる「ビジネスのもとになる考え方」が解説されています。やるべきことを見極めたら、仕事量は以前の10分の1程度になりました。目標設定で悩んでいる方にとっては、特に有益です。

【目標の考え方】SMART

目標は「SMART」と呼ばれる考え方に基づいて設定します。

これは、SPECIFIC、MEASURABLE、ACHIEVABLE、RESULT-BASED、TIME-LINEの頭文字から名づけられています。下記が意味です。

  • SPECIFIC:どれだけ具体的であるか
  • MEASURABLE:数値や客観的な指標で計測できるか
  • ACHIEVABLE:実現可能であるか、そもそも達成できない目標はNG
  • RESULT-BASED:「成果」につながる目標か
  • TIME-LINE:具体的な期限・スケジュールを設ける

SMARTの要は「明確な評価指標をつくること」です。これがあいまいだと、目標を立てる意味がほぼなくなってしまいます。

特に、「MEASURABLE」と「RESULT-BASED」が重要です。主観の一切を排除した数値(指標)で測ることができるか、かつ「自分」と「会社」の両方に得になる目標かどうか。営業ならインセンティブ、事務やSEならスキルアップにつながるものがおすすめです。

これらを考えることが、目標設定の最大のコツです。

【目標の立て方】ベーシック法

考え方がわかったところで、ここから具体的な目標の立て方です。この「ベーシック法」はかなりシンプルなやり方で、たった4ステップで完了させることができます。

ベーシック法の4ステップ
  1. 目標のカテゴリを設定して、内容を決める
  2. 達成基準として、どの数値を指標にするかを決める
  3. 期限を決める
  4. 目標達成のための具体的な計画を立てる

では、1ステップずつ深掘りしていきます。

STEP.1
目標のカテゴリを設定して、内容を決める

まず、目標のカテゴリをざっくりと決めてしまいます。カテゴリは下記の4つ。

  • 強化:得意なことをさらに伸ばす
  • 改善:苦手なことを克服する
  • 継続:現状と同様に続ける
  • 開発:新しいことにチャレンジする
職種によってのイメージとしては、「強化=営業・販売」「改善=事務」「SE=開発」にすると、自分にも会社にも有益な内容にしやすいかなと思います。
内容は、他者の影響を受けにくいものにするのがコツです。他者の影響をもろに受ける内容だと、「運ゲー感」が強くなり頑張る気になりません。
STEP.2
達成基準として、どの数値を指標にするかを決める

売り上げ〇円、契約〇件、工数削減〇時間など、計測する数値を決めます。
数値での計測が難しい場合でも、「客観的な指標」を意識しましょう。たとえば「○○用のマニュアルを作成する」など成果物を提示するのも効果的です。

STEP.3
期限を決める

年度目標なのか、半期目標なのかは会社によって違うと思いますが、「定点的に」期限を決めましょう。
「年度内に100件契約をとる」ではなく、「4月は20件、5月は15件、6月は…」という感じです。できるだけ「短期スパンに分割する」のも目標の達成率を上げるコツです。

STEP.4
目標達成のための具体的な計画を立てる

目標達成のために「何をしたらいいか」を考え、スケジュールを立てます。
毎日、やるべきことを明確化することで、目標達成に確実に近づくことができます。
これは具体的な日々のTODOレベルで考えましょう。例えば、「毎日〇件の電話をかける」「4月の第一週で○○用社内ツールを作成する」という感じです。

このベーシック法の流れで作れば、定量的に計測でき達成可能な目標を設定できます。下記のテンプレをコピペしてお使いいただけると、スムーズだと思います。

目標設定のテンプレ

■目標内容
ーーここにテキストーー

■判断指標
ーーここにテキストーー

■期限
ーーここにテキストーー

■達成計画
ーーここにテキストーー

【参考】目標の立て方(発展編:ベンチマーク法)

ここはあくまで参考になりますが、目標の立て方として「ベンチマーク法」も有効な場合があります。ベーシック法が個人~チーム目標に適していたのに対し、ベンチマーク法は部署~会社単位で目標をたてる際に便利です。

ベンチマーク法とは、競合(ライバル)を基準にして、自分たちの目標ややるべきことを決める手法のことです。こちらも4ステップで構成されてます。

  1. 競合を選定する
  2. 競合を分析する
  3. 目標を設定する
  4. 実行し、検証する

ではステップを1つずつ深掘りします。

STEP.1
競合を選定する

自分たちがめちゃめちゃ頑張れば、手が届きそうな相手を選出します。

STEP.2
競合を分析する

競合の実績を調査します。そして、何が自分たちより優っているのかという「違い」を分析します。
どうすれば追いつけるかまで明確にできれば、次のステップに進みます。

STEP.3
目標を設定する

競合に追いつくための目標を設定します。そして具体的な「施策」も設定し、次の実行ステップに移ります。

STEP.4
実行し、検証する

施策を実際に行うわけですが、行った際には必ず検証もします。達成できなかった場合には、どこがボトルネックになっていたのか、不備はなかったかなど。そして再度やり方を調整して実行します。

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【職業タイプ別】今年の目標設定の例文集

目標の例文

ここからは具体例を見ていきます。3年後、5年後の目標を掲げさせられる会社もあるようですが、ここはベタに「今年」という1年単位の目標を例にしてます。

例文1. 営業・販売・サービス職の目標

営業職の目標例

■目標内容
売り上げを2,000万円に到達させる。

■判断指標
新規顧客の契約数
概算値:新規顧客50件で2,000万円達成

■期限
年度末までに50件。
内訳:4~6月15件、7~9月13件、10~12月11件、1~3月11件

■達成計画
日々業務に追加:過去に問い合わせのあった顧客リストの洗い直し。
随時業務に追加:会社イベントの際に直接出向いて開拓

例文2. SEの目標

SEの目標例

■目標内容
○○言語を使用するプロジェクトへのアサイン

■判断指標

  • ○○言語の資格取得
  • ○○言語の外部勉強会に出席して、報告会を開催

■期限
2020年11月30日

■達成計画

  • 業務後、毎日2時間の学習
  • 5月勉強会に参加

例文3. 事務職の目標

事務職の目標例

■目標内容
部署の総工数を月間平均200時間削減する

■判断指標
各種管理ツールにVBAを組み込む(現在は5つのツールを使っている)

■期限
2020/8/31

■達成計画

  • VBA学習(4~6月)
  • 管理ツール改修作業(7~8月)

【さいごに】仕事の目標を達成させるコツ

目標は常に意識して、達成度を追い続けましょう。

目標を設定しっぱなしにしてはいけません。例えば、「3ヶ月で〇kg痩せよう!」と決めたのに、体重を測るのも3ヶ月後なわけないですよね。おそらくほぼ毎日体重を測るはずです。

仕事も同じで、「今自分が目標に対してどれくらいの位置にいるのか」ということについて、常に目標管理すると達成実現の可能性が上がります。

というわけで、以上です。

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