仕事での人間関係に悩んでる人
- 仕事で人間関係をうまくやっていくコツがわかる
- 人間関係ストレスを防ぐ、メンタルケアの方法がわかる
ちなみに、私もこれまで人間関係において「ガッツリしくじり」してきました。異業界を2回も転職していますが、最初の2社は人間関係がグズグズでした。その失敗をふまえて、現在はわりとうまくやれるようになりました。
恥ずかしながら、下記が概略です。
■医薬品業界(CRO)
上司・先輩に全力で好かれようと努力。上司・先輩の発言には納得が行かなくても全力リアクション。飲み会も全力。
結果、違和感に耐えられず疲弊。うつ病。
↓
■塾講師
1社目と同じく、上司・先輩に全力で気を遣う。結果、塾講師のくせに生徒・保護者ではなく、上司・先輩からの視線に意識が向きすぎて憤り。
上司・先輩とセンシティブな話をしすぎたため、プライベートに意見されるようになり疲弊。退職へ。
↓
■WEBマーケター
社内の人間に気を使ったところで、会社の利益にも自分の評価にもつながらないと開き直る。結果的に、適度な距離感を維持しつつ、前2社のときより評価してもらえてる感。
しくじって気づいた、仕事で人間関係がうまくいく方法ツ・メンタルケアの方法を共有できればと思います。ご参考にしていただけると幸いです。
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仕事で人間関係がうまくいく方法
「うまくいく方法=コツ」は下記の3つに分類できます。
- マインド編
- コミュニケーション編
- やめるべきこと編
1つずつ深掘りして見ていきましょう。
人間関係のコツ【マインド編】
まずは人間関係を円滑に、かつ低ストレスで築くためには、マインドが重要です。いわゆる「心持ち」ってやつですね。
マインドができていないと、自分に軸ができず相手に感情が振り回されて、精神が消耗していきます。
具体的には、下記の3つマインドが有効です。
- 割り切るポイントを決めておく
- 3つの視点で人間関係を把握する
- 相手を承認する
割り切るポイントを決めておく
どのようなことは気にしないと割り切るのか、「事前に」ポイントを決めておきましょう。
他サイトなどでは、職場の人間関係は割り切った方がいいという内容が見られますが、実際、割り切ろうと思って割り切れるのなら苦労しませんよね。そう簡単には割り切れないのが人間。感情がありますからね。
「嫌なこと、納得できないことを言われる。そして自分はそれに対してムカつく」
という前提で、前もって割り切るポイントを前もって決めておくと、ダメージは最小限で済みます。相手を分析しつつ、具体的な対処法も想定しておくと効果的です。
具体的には、こんな感じ。
- Aさんには必ず否定されるな。完全聞き流しで仕事しよ。
- Bさんは周りと比較した自分語りが好きだな。「さすがっすね~」だけで相槌しよ。
- Cさんはプライベートな話にズカズカ入ってくるな。話を5分以内で終わらせよう。
若干性格悪そうな例ですね。しかし、これくらいを意識してた方が、心にゆとりができるので、逆に自然な人間関係が築けてたりします。
3つの視点で人間関係を把握する
下記の3つの視点で人間関係を捉えるようにしましょう。
- 自分
- 相手
- 第三者
これは、「ポジション・チェンジ」という心理言語プログラミングから開発された手法です。人間関係において、落ち込みすぎたり、ムカつきすぎたりなど感情的になる傾向にある人は特に効果を発揮する方法です。客観的に人間関係を分析する思考が磨かれるので、感情が乱れにくくなり、コミュニケーションも円滑になりやすいです。
人間関係で何か問題が生じた場合、下記の手順で思考していきます。
- 自分は今どう感じているのか?
- そう感じた原因は?
- なぜその発言をしたか?
- 目的や意図は?
- 自分に対しての肯定意見と否定意見
- 相手に対しての肯定意見と否定意見
慣れると脳内でできますが、慣れないうちはメモに書きながらやっていくと、かなり思考が整理されて、客観的になれます。
相手を「承認」する
どんなに気に食わない相手でも「承認」することから始めましょう。
会社という「組織」に属している限り、必ず合わない人というのは現れます。それは、これまで生きてきた過程が違うので、「価値観も異なる」ためです。
周りの人から出てくる意見にな対して、価値観の違いが原因で「気に食わない」と認識してしまいます。なので、「こんな考えもあるんだな」とまず承認してしまいましょう。承認したうえで、上記の「割り切り」「ポジションチェンジ」に移行するとスムーズです。
人間関係のコツ【コミュニケーション編】
ここからは、コミュニケーションを円滑にする、具体的なテクニックを解説します。実践した結果、効果大だったのが下記の4つ。
- 相手の話を聞いている「アピール」
- 効率的に相手の承認欲求を満たす
- 「持ちつ持たれつ」の関係を築く
- 深掘りされても抵抗がないプライベートの一部を共有
1つずつ解説していきます。
相手の話を聞いている「アピール」
「身振り」「表情」を使って相手の話を聞いているアピールをしましょう。
楽し気に聞いていると話している相手も楽しくなります。相手は「自分の話がウケている」と感じ、あなたとの会話が「楽しかった」という体験として記憶されます。
脳科学的に、このテクニックを説明すると「ミラーニューロン」を利用しています。
自分が行動する時と、他社が行動するのを見てる時の両方で、発火する脳神経細胞のことです。つまり、他社の行動を見た時に、まるで自分がその行動をとったかのような反応を示します。まさに「鏡の神経」。
よく笑う人って、周りに人が集まってきますよね。自分が笑うことで、相手に楽しい体験をさせているわけですから、必然と言えます。
※とくに笑いどころがなくても、表情豊かに聞くだけで効果があります。
効率的に相手の承認欲求を満たす
「間接的に褒める」が効果的です。
人は誰もが「認められたい」という、承認欲求を持っています。しかも、この欲求はかなり強烈なものです。なのでこの欲求を上手に満たせると、基本的に相手に好かれます。
とはいえ、相手を直接褒めまくるのはリスクもあります。
- 1度褒めすぎると、何度もおかわりがくる
- 謙遜しつつ褒めると、ナメてくる
などです。こうなると人間関係が逆に煩わしいものになってしまうので、直接褒めるときは注意が必要です。
対して、「間接的な褒め」はリスクがありません。しかも、飛躍的に効果も高くなります。これは「ウィンザー効果」という心理効果を利用しています。
第三者を介して、間接的に情報が伝わることによって、「信憑性」「信頼感」が増すという心理効果です。
「持ちつ持たれつ」の関係を築く
気難しい相手ほど、まずは手助けしてあげましょう。
人は「恩」を感じると、そのままにしておくのがストレスになります。なので、こちらから何か手助けをした場合、相手は借りを返そうとしてきます。このまま相手が何かしてきてくれたらいいですが、何もしてこない場合は、こちらから軽めの相談・お願い事を持ち掛けましょう。
そして、相手がこちらのために何か行動してくれたら儲けものです。というのも、相手はこちらのために行動した後に、こちらに好意を持ってしまうという心理効果があるためです。
まとめると下記のとおり。
相手を手助けする
↓
相手は何か返さないとと思う
↓
相談・頼み事を持ち掛けて返してもらう
↓
相手は行動した後にこちらに好意を持つ
このテクニックでは、「返報性の原理」「認知的不協和の解消」という2つの心理効果を利用しています。以下、参考までに。
他人から何かしら恩を感じた際に、お返しをしなければならないと思う心理効果。お返しをしないままだと、違和感やストレスを感じやすい。
行動と感情を整理するための心理効果で、行動した後に自分が納得するために「意味づけ」をする。今回の場合だと、「あなたのために行動したということは、あなたに好意を持っているはずだ」というように作用します。
深掘りされても抵抗がないプライベートの一部を共有
自分の内面を話して「秘密の共有」をしましょう。
パーソナルな情報を開示することによって、心理的な距離が縮まります。以下のポイントを抑えつつ、共有する内容を選んでください。
- 深掘りされても抵抗がない内容
- 他の人には公開していない内容
1つ目の、深掘りされても抵抗がないというのが重要で、本当に大切なことを共有してしまうとかなりリスキーです。そのことに意見されたり、マウントを取られたりするとメンタルが疲弊してしまいます。なので、大切「風」な内容がベストです。
また、他の人に公開していない内容だと、より秘密の度合いが増すので、好意を持たれます。「カリギュラ効果」という心理効果を利用しています。
禁止されているほど、やってみたくなる心理効果。秘密の共有は「他者に言ってはいけない」という禁止事項が含まれるため、相手を強く意識することになり、親密度が増します。
人間関係のコツ【やめるべきこと編】
人間関係をうまくいかせるためには、「やめておいた方がいいこと」があります。
- 人の批評
- 相手の判断に依存する
当然といえば当然のように聞こえますが、具体的な理由を確認してみましょう。
人の批評
人の批評には以下のデメリットがあるので、やるべきではないです。
- 相手の耳に入ったときに関係性が崩れる
- 周囲から「陰口を言う人認定」される
- 言うことによって、より相手のことを嫌いだと認識してしまう
1つ目と2つ目は説明不要ですね。意外と見落としがちなのが3つ目です。人は自分の発言に「自己洗脳」されやすいという特徴があります。なので、相手の批評ばかりしていると、どんどん相手の言動が目に付くようになります。
結果的に、スッキリするために批評や悪口を言ってたのに、相手の悪い部分に集中してしまい、日々のストレスはアップします。
相手の判断に依存する
自分の裁量がどんどんなくなっていくのでおすすめしません。
自分の意見に自信がなかったり、判断した後の失敗が怖かったりして、判断を他者に委ねてしまうと、「いちいち判断を求める人」になります。
一見、むしろ人間関係が深まるように聞こえるかもしれませんが、逆です。人は「判断回数が増えれば増えるほど脳に疲労が蓄積」します。なので、判断を常に求める人は、自分にとって有害だと認識してしまうわけです。
これだと、自分の裁量もなくなって萎えるし、相手にも嫌われるし良いことないですよね。やめときましょう。
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人間関係ストレスを取り除く、メンタルケアの方法
ここまで、うまくやるコツをお伝えしてきましたが、とはいえ、うまくいかない時だってあります。そこで、実践した結果、効果が高かった方法を紹介します。
「辛い、しんどい、疲れた」というストレスの解消
「サードプレイス」を持ちましょう。
先日こんなツイートをしました。
メンタルヘルスには、サードプレイスが有効……
サードプレイス:会社家庭に関連しない3つ目の居場所
たしかに、飲みに行って楽しいのは圧倒的にサードプレイス。仕事を忘れて1度脳をリセットするのは大事😌 https://t.co/Y2mWsjzCcJ
— daiki (@daiki63558948) November 20, 2019
メンタルヘルスには、サードプレイスが有効……
サードプレイス:会社家庭に関連しない3つ目の居場所
たしかに、飲みに行って楽しいのは圧倒的にサードプレイス。仕事を忘れて1度脳をリセットするのは大事😌
職場のめんどくさい人間関係にうんざりしながら、プライベートも過ごしてしまうのは最悪です。プライベートでは、そのような人間関係を思考する時間をまず減らすべきです。
そのために、趣味や気が合う仲間と集まれる場所を1つ確保しておくといいです。「そんな相手いないよ」と感じる方も頑張りましょう。オンラインサロンやSNSなどで簡単に繋がれる時代です。
面倒に感じるかもしれませんが、自分のメンタルケアのためだと思って動いてみてください。
「イライラ、モヤモヤ」をスッキリさせる脳トレ
マインドフルネスが効果的です。
マインドフルネスとは「瞑想」のことですが、脳がデトックスされて感情の浮き沈みが緩和されます。現在は、認知行動療法に取り入れられつつあるほど、科学的に有効性が示されています。
しかも、「集中力を上げる」という嬉しい効果もついています。下記の記事で、詳しいやり方を解説しているので、人間関係のイライラを解消しつつ高い集中力も手に入れちゃいましょう。
「仕事に集中できない」は終わり【集中する3つのコツ】
【さいごに】人間関係は仕事を辞める理由になるか
どの転職サイトでも、人間関係は退職理由の上位にいつもありますね。
ということで、人間関係に悩みまくって「辞めたい」「行きたくない」という状態になるのはあるあるのようです。ここまで、うまくやっていくコツを紹介してきましたが、もう無理だと思うなら、転職・フリーランスなど色々道はあるはずなので辞めてもいいと思います(私自身、2回辞めてますので)。気楽にいきましょう。
というわけで、以上です。
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